（４・３）アンドロメダ

第二巻（�W）（Ｐ８２） 彼はケペウスが支配していたエチオピアに来て、その娘アンドロメダが海の怪物の餌食（えじき）として供（そな）えられているのを見出（みいだ）した。というのは、ケペウスの妻カシオペアが海のニムフたちと美を争って、すべてのニムフよりも美しいと誇ったからである。そこで海のニムフたちは怒ったし、ポセイドンは彼女らとともに憤慨し、高潮と怪物とを送った。 アムモンが、もしカシオペアの娘アンドロメダが怪物の餌食として供えられるならば、禍いから救われるであろうと予言したので、ケペウスはエチオピア人に強（し）いられて、これを行い、娘を岩に縛りつけた。 ペルセウスは彼女を見て恋し、もし救われた少女を彼に妻にくれるつもりならば、怪物を退治しようとケペウスに約束した。この条件で誓（ちか）いが交（か）わされたので、彼は怪物を待伏せて殺し、アンドロメダを開放した。 しかしケペウスの兄弟で最初のアンドロメダの婚約者であったピネウスが彼に対して陰謀をこらした。しかしその陰謀を知って、ゴルゴンを見せて彼をその共謀者たちと共に忽（たちま）ち石と化してしまった。 セリポスに赴（おもむ）き、ポリュデクテスの暴行のためにディクテュスとともに祭壇に遁（のが）れている母を見出し、彼は宮殿に入って、ポリュデクテスが友人たちを呼び集めていた時に、自分は面（おもて）をそむけてゴルゴンの顔を見せた。それを見て各人はその時の姿のままで石になってしまった。 ディクテュスをセリポス王に据えて、サンダルとキビシスと帽子とはヘルメスにかえしたが、ゴルゴンの首はアテナに捧げた。ヘルメスは上述の品々をまたニムフたちにかえし、アテナはその楯の中央にゴルゴンの首を挿入した。しかし一部の人々はメドウサはアテナに頭を断たれたと言っている。彼らはまたゴルゴンが女神と美をも競わんと欲したのであると主張している。 2-4-4ペルセウスはダナエとアンドロメダとともにアクリシオスに会いにアルゴスに急いだ。しかし彼は＜これを知り＞神託を恐れてアルゴスを去り、ペラスギオティスの地に行った。 第二巻（�W）（Ｐ８３） ラリッサ人の王テウタミデスは喪（ナ）くなった父のために運動競技を催（もよお）したが、ペルセウスもまた競技に参加しようと思ってやってきた、そして五種競技（ペンタトロン）に参加している間に円盤をアクリシオスの足に投げて、たちどころに彼を殺してしまった。神託が果されたことを知ってアクリシオスを市外に葬り、自分の手にかかって死んだ人の相続をするために帰るのを恥じて、ティリュンスのプロイトスの子メガペンテスの所に赴（おもむ）き、交換を行い、彼にアルゴスを譲った。 そしてメガペンテスはアルゴス人を支配し、ペルセウスはさらにミデアとミュケナイとを城壁で囲んで、ティリュンスを支配した。

次へ

掲載と閲覧・双方の注意事項

１．このサイトの読者の中には、本の購入者あるいは購入予定者がおられるであろうこと。

２．このサイトの目的は、キリスト教の説明書作成の一環であること。

３．「イリアス」と「オディッセイア」の物語と地獄行きについて参考になればと思ったが、その他の物語についても入力した。物語が実は部族の先祖にリンクするためのものであることに気づいたが、キリスト教には関係ないため、全文入力にはしなかった。物語が、部族の先祖、あるいは後裔に関連付けられることは、モーセ五書に似ている。ギリシャ神話を口伝（くでん）で継承したのは吟遊詩人たちである。モーセ五書は、ユダヤ人十二部族の宗教集団レビ人の作品であるだけに、律法を含んだ聖典として洗練されている。

2015/3/18 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会