８（１６）母神のプレゼント

○（８−１６）母神ウェヌスのプレゼントあり (8-608)(8-609)(8-610)(8-611)(8-612)(8-613)(8-614)(8-615)(8-616) 白く輝くウェヌスが贈り物を携（たずさ）えて、大空の雲間（くもま）に姿を現した。彼女は、息子が深い谷底の冷たい流れの岸辺（きしべ）にひとりでいるのを遠くから見つけ、彼の前に降り立ってこう話しかけた、「ここに、約束（やくそく）どおりわたしの亭主の腕が仕上げたものを置いていきます。これで躊躇（ちゅうちょ）せず、傲慢（ほうまん）なラウレンテス人たちや荒ぶるトウルヌスに戦いを挑（いど）みなさい」。キュテラの女神は、こう言って息子に抱擁を（ほうよう）を求めた。それから彼女は、反射して光を放つ武具を樫（かし）の木の下に置いた。(8-608-616) (8-617)(8-618)(8-619)(8-620)(8-621)(8-622)(8-623)(8-624)(8-625) 彼はこの女神の贈り物を、心に誇りを感じつつ、喜んで受けとった。そして武器のひとつひとつを観察し、何度眺めても見飽きなかった。彼はその武器の美しさに打たれた。そしてそれを手に取り、腕にかかえて楽しんだ。 炎を噴き上げているような恐ろしい冠毛（かんもう：クリスタ）のついた兜。確実に死をもたらす剣。硬質の青銅の胸鎧（むねよろい：ロリカ）は血のように赤くて巨大だった。それはまるで、きらきらと輝いて太陽の光を遠くまで放つ青雲のようであった。また精製した黄金（おうごん）と銀合金（エレクトウルム）でできた滑らかな脛当（すねあ）て。投げ槍。そして、えも言えぬ不思議な絵を織り込んだ盾。(8-617-625)

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2015/11/24 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会