８（１）ディオメデスへの使者

○（８−１）ラティウムの地にトウルヌス軍団形成の様 (8-1)(8-2)(8-3)(8-4)(8-5)(8-6)(8-7)(8-8) トウルヌスは、ラウレンスの砦に旗を掲げ、角笛（つのぶえ：コルヌ）の破れ音を朗々と響かせた。そして荒れ馬に鞭をくれ、盾を打ち鳴らした。たちまち誰もが戦闘気分に沸き立ち、ラティウム中が団結して大騒ぎとなった。ことに若者どもは殺気だって手がつけられない。 前線の指揮官たち、メッサプス(7-697)、ウフェンス（7-749）、神々の軽蔑者メッゼンティウス(7-654)は、至るところから与力（よりき）の兵を集め、畑という畑から耕作者を奪い去ってしまった。(8-1-8) (8-9)(8-10)(8-11)(8-12)(8-13)(8-14)(8-15)(8-16)(8-17) ディオメデスの大いなる都（アルピ）にはウェヌルスが派遣された。彼は援助を請（こ）うとともに（ディオメデスに対する）以下のような口上（こうじょう）を用意した。「テウクリ人どもが陣を築いております。アエネアスが艦隊を率いてやって来たのです。彼は敗北した家御守護神（ペナテス）をこちらへ運んで来、自分は運命（さだめ）にしたがって王たるべきだ、などとほざいています。 多くの一族がはや彼に加勢を名乗り出ています。そしていまやダルダヌスの子孫の盛名はラティウムにおいては、日の出の勢いで高まりつつあります。奴が一体どんな下心があってこんなことを始めたのか、幸運の女神（フォルトウナ）が奴に微笑（ほほえ）んだとして、どんな利益をこの戦（いくさ）から得ようとしているのか、これはトウルヌス王やラティヌス王にもまして、（トロヤ戦争を戦い抜いた）ご貴殿の方がよくおわかりのことと存じます」。(8-9-17)

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2015/11/22 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会