（２）ルカによる福音書
（２）
ルカによる福音書
| （１）イエスさまは成人され、家業の大工（建築または建具）仕事をされていたようです。そして郷里のナザレから仕事のあるカペナウムに住まいを移されていました。（続きは目次の下） | ||
| 目次 | ||
| 8 | 3-1-20 | 洗礼者ヨハネの成功と挫折 異形の者ヨルダン川に現れ叫んだ、「悔い改めよ」。 |
| 9 | 3-21-38 | イエスの受洗と聖霊降臨 イエスが受洗された時、聖霊が下るのが見えた。 |
| 10 | 4-1-15 | 荒野の試練と悪魔の試み 聖霊の満ちたイエスに断食と誘惑の試練が待つ。 |
| （２）ヨハネは自分の外観にそれとわかる欠陥があり、家業でもある神職に就くことができず、荒野にいたのでした。当時は荒野で修行する人々もいたようです。そして、彼は悟りを得ることとなり、ついに声をあげます。獣の皮で身をつつんだ彼は、「悔い改めよ、川の水で、その罪を洗う」と叫んだのでした。これは、罪意識に苦しむユダヤの人々の心を、強く揺さぶるメッセージとなりました。彼らは、ヨハネに罪を洗ってもらおうと、彼のもとにやってきました。洗礼者ヨハネの名は全ユダヤにとどろきました。 （３）その評判を聞き、人々の心に「罪を洗う」そして「清まる」という意識ができたのを知って、イエスさまは時の満ちたことを確認されました。そして、それまでの家業の一切（いっさい）をすてて、まず彼のもとに行かれました。そして、いずかしく思う彼から洗礼を受けられたのです。 すると、はとのような形をしたもの（聖霊）がイエスさまに下るのが目撃されました。これを目撃した者の中に、マリヤさまがおられなければなりません。イエスさまに起こる不思議を心に留められるのはマリヤさまだけですから。そして、ヨハネに水をかけてもらったのは他にも大勢いたのに、イエスさまだけに起こった不思議が、その後ルカによって記述されることになるのです。 （４）わたしたちは、これで聖霊降臨が起こったのは二度目だということを確認しておく必要があります。最初はマリヤさま、そしてマリヤさまは、その実としてのご懐妊がありました。そして今、肉によれば我が子であるイエスさまに、「洗う」という行為を受けて、聖霊降臨が起こったのです。この聖霊降臨の実は、「神の力」すなわち、イエスさまの言葉に神の権威が宿ることです。 （５）その後、イエスさまは聖霊に引き回されて、荒野をさまよわれます。モーセの「出エジプト」です。その時ユダヤ（：＝先祖）の民は、４０年間荒野をさまよいました。それは、神に忠実であるかどうかを、試みられるためなのでした。イエスさまの場合は、「この世の栄華をのぞむ」誘惑、すなわちサタンに試みられるためでした。その定められた期間が終わった時、岩がパンに見える極限の意識状態の中で、サタンがイエスさまに問いかけます。世俗から神の使徒へ、ヨルダン川を渡る儀式です。渡れば、後には戻れません。 それを目撃されたのは、やはりマリヤさまでしょう。マリヤさまは、イエスさまにさしあげる、べんとうを持っておられたはずなのです。 |
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ページ制作者：ささくらまさよし
ささくら修道会
（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会：オリジナル教会
2011/6/13、2019/1/19、20（説明文を現在の視野で修正）