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| １．賛美歌３１０「しずけき祈り」 ２．祈り ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエスさまが神の子であり、イエスさまをとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエスさまのお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。 ３．聖書朗読 ルカ1-26-56 六ヵ月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。 御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。 すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。 ---この御使には名前があります。なぜでしょうか。それはザカリヤに現れた御使は人から聞いた話であるのに対し、マリヤに現れた御使の話は、そのマリヤ本人の体験が語られたからです。 マリヤの返答もザカリヤと同じか そこでマリヤは御使に言った、「どうしてそんなことがあり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。 マリヤに聖霊が 御使が答えて言った、「聖霊があなたに望み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生まれ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの親族エリザベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六ヵ月になっています。 神には何でもできないことはありません」。 ---神が安っぽくなる言葉です。訳が適当でない気がします。 なんと恐ろしい光景だろう、第三者には！ そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。 遠いところのおばあちゃんの家に そのころ、マリヤは立って、大急ぎで山里へむかいユダの町に行き、ザカリヤの家にはいってエリザベツにあいさつした。 |
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| エリザベツの信仰の深さと高さとが！ エリザベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、その子が胎内でおどった。エリザベツは聖霊に満たされ声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。 主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」。 ---エリザベツはマリヤから彼女がやって来た理由を聞きました。そして彼女の横には、許婚（いいなずけ）の好青年のヨセフが立っていました。自分が妊娠していること、そして生まれるのが男子でなければならないことを聞くのです。そして自分は妊娠しているが、それはヨセフの子でも誰の子でもないと言ったのです。誰がそのような恐ろしい告白を聞けるというのでしょう。 マリヤの するとマリヤは言った、 「わたしの魂は主をあがめ、 わたしの霊は救主なる神をたたえます。 この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう。力あるかたが、わたしに大きな事をしてくださったからです。 そのみ名はきよく、 そのあわれみは、代々限りなく 主をかしこみ恐れる者に及びます。 主はみ腕をもって力をふるい、 心の思いのおごり高ぶる者を追い散らし、 権力ある者を王座から引きおろし、 卑しい者を引き上げ、 飢えている者を良いもので飽かせ、 富んでいる者を空腹のまま帰らせなさいます。 主は、あわれみをお忘れにならず、 その僕（しもべ）イスラエルを助けてくださいました、 わたしたちの父祖アブラハムとその子孫とを とこしえにあわれむと約束なさったとおりに」。 ---この賛歌は、それから３０余年後、この里にやってきたルカが村人から聞いたものでなければなりません。村人の何人かはまだ存命していたでしょうから。 ヨセフとマリヤの マリヤは、エリザベツのところに三ヶ月ほど滞在してから、家に帰った。 ---ヨセフは、なにもかもが、マリヤが聞いたという御使の言葉どおりであったことを、自分の目で確かめた。彼女の胎に宿った命（いのち）もまた、彼女の言葉どおりと信じざるを得なかった。なんというユダヤの崇高な信仰の境地であろう！しかし、マリヤの身をあんじたヨセフは、それを自分の子とマリヤに言わせた。ヨセフはベツレヘムに寄り、親族の前で二人の結婚をあげ、エルサレムの神殿に参拝した。かくして、ユダの山里行きは、二人の婚前旅行となった。 ４．解説 この場面は、家族が寝静まった夜を想定します。家族は、いつになく深い眠りにおちています。そして、身を起こしたマリヤの前に御使が立ちました。ザカリヤは香壇の右に立った御使を見ておじ惑い、恐怖の念に襲われましたがマリヤはそうではなかったようです。 マリヤの身分は、レビ人かその棟梁すじであるアロン家の系統でしょう。親族のエリザベツおばあちゃんは、「アロン家の娘のひとり」ですからね。ユダヤ人は１２部族で構成されていますが、祭祀（さいし）専門の部族（レビ人）が存在します。彼らは、労働、納税、戦役が免除された神職の人々です。マリヤは、聖書が朗読されたり、聖書がそのへんにある環境で育ったと思うのです。そして。彼女は、一般にはペルシャ系のアラムが使われていますが、聖書にはヘブル語が使われています。マリヤはそのヘブル語も自然と理解したのではないでしょうか。 イエスは、そのマリヤに育てれられることになるのです。 マリヤは、ダビデ家の出であるヨセフという人のいいなずけであったと書いてあります。それは、マリヤが成人と認められる十三歳にとどかない年齢であって、父の家にいたことを意味します。 ヨセフのことがそっけなく書いてあるのは、ルカがヨセフを知らないか、簡潔を必要とする報告書に、その必要がないからでしょう。同様に、ルカはヨセフの職業を書いていません。ヨセフの職業は、マタイとマルコに郷里の人々の言葉として書かれているだけです。マルコ文書は。ルカ文書の「補完」と考えられ、それがヨセフの職業だったかもしれません。パウロは、テント職人でしたからね、レビ人で無い限り、労働はあたりまえなのです。 御使は、マリヤが恐れているのは自分を見たためではなく、言葉に対してであることを知って、この少女こそ神の御意にかなう者だと、託された言葉を続けました。少女にとって、それはあまりにも意外な内容でした。しかし、マリヤはエリザベツおばあさんが妊娠していることを聞いて、御使の言葉を素直に受け入れました。 そして、マリヤはおばあさん妊娠の事実を確かめるために、彼女に会いに出かけました。ナザレとユダの山里は１００Km以上の距離があります。エリザベツ妊娠の話が六ヶ月もナザレ村に届いていないのはそのせいです。マリヤがどのような手段で出かけたかはさておき、マリヤはあり得ないはずのエリザベツの妊娠を確認しました。そして、自分の妊娠が人知を超えたところからくることを悟るのです。 結婚していないのに妊娠するなんて！そのようなふしだらな女は、村人に石で打ち殺されるのです。ある意味、おおぴっらに殺人ができるのです。いいなずけのヨセフもこれを知ったら、婚約を解消してしまうでしょう。普通の女なら、殺される前に、発狂するでしょう。しかし、マリヤは主を信頼して祈り続けたのです。 すでに書いたとおり、ヨセフの誤解を恐れずに、マリヤはことの次第をダビデの子孫に打ち明けたと思います。それでヨセフの態度が変わったら、それはそれでいい、マリヤはヨセフの人柄とその信仰に望みを置いたのです。マリヤの脳裏には、「イサクの犠牲」が思い浮かんだでしょう。「主の山に備えあり」なのです。 マリヤの讃歌が書かれていますが、当時マリヤたちは詩篇を歌うことを常としています。神を賛美するのには、その詩篇を引用することが大事だったのです。民間人による詩の創作などは、かえって意味がないのです。学者は、詩篇の断片の引用といって、無価値のように言いふらしていますが、そうではないのです。その学者は無知なのです。 ５．祈り 今日は、マリヤについて、いろいろ勉強しました。この一週間も家族みんなが、神さまの中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、お祈りします。アーメン。 ６．賛美歌６６「せいなるかな」 |
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| ページ制作者：ささくらまさよし ささくら修道会 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会：オリジナル教会 2011/5/5、2019/1/29（完了） |