コリント人への第二の手紙

謝辞：聖句は全文、日本聖書協会の口語訳聖書(1954年版）からの引用です。
前回送った書面の影響を見るために、パウロはコリントには行かずにテトスの連絡を待っていた。テトスが持ち帰ったのが朗報であったために、パウロはこの書簡をしたためた。前回きついことを書いたので、それをぼかすために、煮え切らず、わかりにくい文面になった箇所がある。頁がずれたので読みにくいという可能性もある。献金要請についても回りくどく書いている。それでもなお、それらの土くれの中に、いくつかの神聖を秘めた言葉が輝く。これがパウロの手紙の値打ちであり、働きである。
 
目次 
１．前回書いたことの理解を望む　(1-1-12)あなたがたが読んで理解できないことではない
２．パウロの妥協（１）　(1-14-24)-(2-1-11)わたしとシルワノとテモテとが、あなたがたに宣べ伝えた神の子
３．伝道者は神に対するキリストのかおり　(2-12-17)-(3-1-18)-(4-1-6)栄光から栄光へと、主と同じ姿
４．土の器と神の宝　(4-7-12)途方にくれても行き詰まらない。迫害に会っても見捨てられない
５．内なる人は日ごとに新たにされる　(4-13-8)見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に
６．地上の幕屋と天のすみか　(5-1-14)皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、
７．見よ、すべてが新しくなった 　(5-15-21)キリストにあるならば、その人は新しく造られた者である
８．すべての物を持っている　(6-1-10)ほめられても、そしられても、悪評を受けても、好評を博しても、
９．つり合わないくびき　(6-11-18)-(7-1-4)わたしは、責めるつもりでこう言うのではない。前にも言った
１０．パウロの妥協（２）　(7-5-16)あなたがたはあの問題については、すべての点において潔白である
１１．献金とテトスの役割 　(8-1-24)-(9-1-15)主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられ
１２．パウロ自らを語る（１）　(10-1-18)自己推薦するような人々と自分を同列においたり比較したりは
１３．サタンも光の天使に偽装する　(11-1-21)受けいれたことのない違った福音を聞く場合に
１４．パウロ自らを語る（２）　(11-22-33)-(12-1-13)わたしの力は弱いところに完全にあらわれる
１５．同じ足並みで歩いた　(12-14-19)わたしは今、三度目にあなたがたの所に行く用意をしている
１６．願っているような者では　(12-20-21)こんな心配をしている。わたしが行ってみると、もしかしたら
１７．見捨てられた者ではない　(13-1-6)わたしは今、三度目にあなたがたの所に行こうとしている
１８．真理にしたがえば力がある　(13-7-10)あなたがたに良い行いをしてもらいたいためである
１９．いつも喜びなさい　(13-11-13)そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいて下さるであろう
　
（１５）の「わたしは今、三度目にあなたがたの所に行く用意をしている」 と（１７）の「わたしは今、三度目にあなたがたの所に行こうとしている」には、時間差が感じられる。この手紙が一気に書き上げられたものではないことを思わせる。

2010/11/8(月)　笹倉正義
2011/2/17(木)
2013/4/22-23 オリジナル教会(初代)代表　笹倉正義