１４．Ｂの組（５）

（Ｂ１１７）
14-1知恵はその家を建て、
愚かさは自分の手でそれをこわす。

（Ｂ１１８）
14-2まっすぐに歩む者は主を恐れる、
曲って歩む者は主を侮る。

（Ｂ１１９）
14-3愚かな者の言葉は自分の背にむちを当てる、
知恵ある者のくちびるはその身を守る。

（Ｂ１２０）
14-4牛がなければ穀物はない、
牛の力によって農作物は多くなる。

（Ｂ１２１）
14-5真実な証人はうそをいわない、
偽りの証人はうそをつく。

（Ｂ１２２）
14-6あざける者は知恵を求めても得られない、
さとき者は知識を得ることがたやすい。

（Ｂ１２３）
14-7愚かな者の前を離れ去れ、
そこには知識の言葉がないからである。

（Ｂ１２４）
14-8さとき者の知恵は自分の道をわきまえることにあり、
愚かな者の愚かは、欺くことにある。

（Ｂ１２５）
14-9神は悪しき者をあざけられる、
正しい者は、その恵みを受ける。

（Ｂ１２６）
14-10心の苦しみは心みずからが知る、
その喜びには他人はあずからない。

（Ｂ１２７）
14-11悪しき者の家は滅ぼされ、
正しい者の幕屋は栄える。

（Ｂ１２８）
14-12人が見て自ら正しいとする道でも、
その終りはついに死に至る道となるものがある。

（Ｂ１２９）
14-13笑う時にも心に悲しみがあり、
喜びのはてに憂いがある。

（Ｂ１３０）
14-14心のもとれる者はそのしわざの実を刈り取り、
善良な人もまたその行いの実を刈り取る。

（Ｂ１３１）
14-15思慮のない者はすべてのことを信じる、
さとき者は自分の歩みを慎む。

（Ｂ１３２）
14-16知恵ある者は用心ぶかく、悪を離れる、
愚かな者は高ぶって用心しない。

（Ｂ１３３）
14-17怒りやすい者は愚かなことを行い、
賢い者は忍耐強い。

（Ｂ１３４）
14-18思慮のない者は愚かなことを自分のものとする、
さとき者は知識をもって冠とする。

（Ｂ１３５）
14-19悪人は善人の前にひれ伏し、
悪しき者は正しい者の門にひれ伏す。

（Ｂ１３６）
14-20貧しい者はその隣にさえも憎まれる、
しかし富める者は多くの友をもつ。

（Ｂ１３７）
14-21隣り人を卑しめる者は罪びとである、
貧しい人をあわれむ者はさいわいである。

（Ｂ１３８）
14-22悪を計る者はおのれを誤るではないか、
善を計る者にはいつくしみと、まこととがある。

（Ｂ１３９）
14-23すべての勤労には利益がある、
しかし口先だけの言葉は貧乏をきたらせるだけだ。

（Ｂ１４０）
14-24知恵ある者の冠はその知恵である、
愚かな者の花の冠はただ愚かさである。

（Ｂ１４１）
14-25まことの証人は人の命を救う、
偽りを吐く者は裏切者である。

（Ｂ１４２）
14-26主を恐れることによって人は安心を得、
その子らはのがれ場を得る。

（Ｂ１４３）
14-27主を恐れることは命の泉である、
人を死のわなからのがれさせる。

（Ｂ１４４）
14-28王の栄えは民の多いことにあり、
君の滅びは民を失うことにある。

（Ｂ１４５）
14-29怒りをおそくする者は大いなる悟りがあり、
気の短い者は愚かさをあらわす。

（Ｂ１４６）
14-30穏やかな心は身の命である、
しかし興奮は骨を腐らせる。

（Ｂ１４７）
14-31貧しい者をしえたげる者はその造り主を侮る、
乏しい者をあわれむ者は、主をうやまう。

（Ｂ１４８）
14-32悪しき者はその悪しき行いによって滅ぼされ、
正しい者はその正しきによって、のがれ場を得る。

（Ｂ１４９）
14-33知恵はさとき者の心にとどまり、
愚かな者の心に知られない。

（Ｂ１５０）
14-34正義は国を高くし、
罪は民をはずかしめる。

（Ｂ１５１）
14-35賢いしもべは王の恵みをうけ、
恥をきたらす者はその怒りにあう。
　　
次へ

　 
2012/2/20 笹倉キリスト教会　笹倉正義　
聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
旧約聖書（１９５５年改訳）