７．「イル・パピロ」 ７．「イル・パピロ」
| あげまん奥さんのAが「イル・パピロ」に行きたいと仰せになる。そこは前回行った市街地の店とは異なり、ポンテ・ベッキオの北側にあり、店も大きいはずだという。 ミニアート教会から歩いてミケランジェロ広場に出た。５分かかるかからないかの距離しかない。ポン・テベッキオは前に書いたとおり、その橋は広場の眼下に見えている。しかし、勾配がきつく、道順がわからないし、Aに歩けるかどうかわからない。ためしに、独りで、降り道を探して、うろうろ歩いてみたが、「これはＡには無理」と判断した。 そこで、タクシーを使うことにしたが、広場のタクシー乗り場には一台もおらず、また、なかなかやってこなかった。「バス・・・・」と、思ったときに、ようやく一台、客を乗せたのが入ってきた。幸い客が降りたので、運転手にむかって「ポンテ・ベッキオ！」と叫んだら、「ＯＫ」だった。メータは１０ユーロだったが、１５ユーロ渡した。（５ユーロ札３枚）。運転手さんが、とても喜んでいるように見えた。 その新しいお店の場所は、Ａもはっきりとは知らなかった。でも、すぐに見つかった。Ａは目的のものを手に入れたらしく満足な様子。わたしは、目に入った、メモ帳のようなもの三つを買った。ひとつ１７．５ユーロだった。はっきりとは、渡す相手のわからない、おみやげとして。これをおみやげとして渡せることは、わたしが無事日本に帰りついたことを意味するのだった。 時刻は１７：３０、ホテルへの帰路についた。が、Ａはさらに寄りたい所があると言った。 |
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