２９．旧約聖書は必要？

旧約聖書は必要です
そのわけは、新約聖書に書いてあることは、旧約聖書の預言が実現したということだからです。聖母マリヤが受胎告知を無条件に承認したこと、また、イエスが渡される夜に父の杯に苦しまれたことは、旧約聖書の知識がなければ、分からないからです。

旧約聖書の世界においては、神は見えないために、人々には頼りなく見えました。立派な像を造ってそれを拝む方が、よほど信心があるように見えます。

新約聖書の世界においては、神の痕跡があり、人々はそれを信じて拝むようになりました。
１．聖母マリヤの受胎告知
「ルカによる福音書」の処女受胎告知は、ルカが担当した聖母マリヤからの聞き書きです。マリヤの受胎告知は老女エリザベツの妊娠６ヶ月にリンクし、この時、ルカはその話をユダの山里の村人に確認していなければなりません。そして、聞き書きしたルカは、生前のイエスと何らかの関係がなければなりません。

２．イエスの記念
イエスの身体を象徴するパンを食すること。イエスの血を象徴する赤ぶどう酒を飲むこと。これはキリスト教会の重要な儀式です。

３．十字架
十字架は何もイエスだけのものではありません。しかし、「十字架」と言えば、だれでもイエス・キリストを連想します。その十字架は、元々はイエスのものではなく、バラバのものでした。もし、その日がバラバの処刑日でなかったら、歴史は変わっていたのです。

４．テオピロとルカ
この二人がどいう人物か、長い間隠されていたと思います。「ルカによる福音書」のカペナウムの百卒長がテオピロで、その僕がルカです。テオピロもルカも匿名です。テオピロはルカに命じて、イエスの報告書を作らせました。その一つが、「イエスの聞き書き記録（福音書）」であり、もう一つが「パウロの同行記録（使徒行伝）」です。また、パウロの書簡は、ルカによる写本です。パウロの書簡は、ルカが傍にいたものしか残っておらず、使徒行伝の記録に合致しています。

このような神の子の明らかな痕跡があって、キリスト教は、ユダヤ教という民族宗教の域を出て、世界市民の宗教になったのです。新約聖書は旧約聖書の言葉を多用しています。新約聖書を読むためには、旧約聖書が要るのです。
　 
 
　 

2013/7/23 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
2016/1/1