（３）家庭教師アリストテレス

NHK 2カルチャーラヂオ歴史再発見「聖地エルサレムの歴史」
講師：元杏林大学教授　笈川博一（おいかわひろかず）氏
 
でー、この人の家庭教師がアリストテレスだった。１３歳の時に、おとうさんがアリストテレスをつれてきて、論述、文学、かがく、医学、哲学、そのたもろもろ、天文学もふくめて、アリストテレスがひとりで、これ全部やったんだと思われます。で、とにかく、いちだいの、えいゆうが、ほんの、１０年かそこらのあいだに、西はエジプトから、東はインドのとこまで、で、北はカスピ海のあたりまで、とにかく当時わかってた世界のかなりの部分をふくんだ大帝国をこしらえて、３３歳で、あっというまに、しんじゃった。

---アレキサンダー（英語読み）は、幼少のころから、文武において優れた性質があるように見えた。自分を脅かす存在になることを懸念した父王ピリポ王、アレキサンダーを貴族の子弟と共に、鍛錬学校で学ばせた。老学者アリストテレスを招いて、彼の学識を学ばせた。父王としては、息子が学識の鍛錬に興味を示し、この世の善と悪とを探求する道に進んでくれれば、それもよかった。

ところが、アリストテレスは、アレキサンダーの人心掌握の素質が並みではないことを見抜き、戦争に役立つ知識をおしえた。星をみて、現在地や、進む方向を把握する技術は、最高機密に属するものであったはずだ。２０歳過ぎまで、アレキサンダーは父王によって、学校に止められた。今でなら、３０歳すぎまで、学び舎にいたことになる。

こうして、「神の子」と、その母が信じて疑わなかった若者は、父王の不慮の死によって、学業をとかれ、その跡を継いで王となった。ギリシャの内陸部、マケドニヤの王となった「神の子」、すなわち、ギリシャ神の子は、将校と兵士の人心掌握の巧みさを発揮し、リスクを好転させる連続した英断によって、たちまちギリシャを統合し、強国ペルシャを粉砕したのであった。
 
 
 
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　2014/10/7　オリジナル教会　笹倉正義
キリスト教徒の対場からこれを聴いたので、記録しておく
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