５０．大祭司シモン ５０．大祭司シモン
| 50-1生涯の間に、神殿を修築し、 生きていた間に、聖所を改築したのは、 オニアの子、大祭司シモンで、 50-2神殿をめぐる高い扶壁として、 二重の高さの壁を築いた。 （マカバイの書上）大祭司シモンのこと 2-1そのころ、ヨアリブ家の祭司、シモンの子ヨハネの子マタティアはエルサレムを去ってモディンに居を定めた。2-2彼には五人の子があった。ガディと呼ばれるヨハネ、2-3タシと呼ばれるシモン、2-4マカバイと呼ばれるユダ、2-5アラバンと呼ばれるエレアザル、アフスと呼ばれるヨナタンである。 ---このシモンは、マタティアの子タシと呼ばれたシモンであろう。マカバイの書下に登場するオニアは大祭司である。シモンはオニアの子ではなく悪人である。 50-3また、彼の時代に、貯水池も掘ったが、 それは、海のように巨大な水槽だった。 50-4彼は、民を滅びから救おうと心にかけ、 包囲された時のために、町を固めた。 50-5彼が民にとり囲まれながら、 幕の向こうから現れる時は、極めて荘厳な姿だった。 50-6彼は、壮麗だった、雲からきらめく暁の星のように、 満月のように、 50-7いと高き者の神殿に光を投げかける日の光のように、 光栄の雲にかけ渡した虹のように、 50-8春のばらのように、 水岸に咲くゆりの花のように、 夏の香木の枝のように、 50-9香炉の中の、火と香のように、 あらゆる種類の宝石で飾った金むくの器のように、 50-10果実もたわわな、オリーブの木のように、 雲まで届くいとすぎのように。 50-11彼が盛装し、 おごそかな装飾をつけ、 聖壇を上り、 聖所の内陣を栄光で満たす時はそうだった。 50-12祭壇のかまどのかたわらに立ち、 祭司の手から、いけにえの一部を受け取るときも、 レバノンのすぎが、その若芽に囲まれるように、 しゅろの木に囲まれるように、彼は、 兄弟の冠にとり囲まれていた。 50-13そのとき、アロンの子孫たちは豪華な服をつけ、 主への供え物を手にもち、 全イスラエルの集会に立ち会っていた。 50-14彼はおごそかな身振りで、全能のいと高き者に供え物をささげ、 祭壇をあがめ、 50-15杯に手をのべ、 その中に、少しのぶどう液をつぎ、 祭壇の足もとにそれを注ぎかけた。 それは、この世の王でもあるいと高き者に対する、匂わしい香だった。 50-16そのとき、アロンの子孫は声をあげ、 金属のらっぱを吹き鳴らし、 いと高き者への記念として、 高らかに音をひびかせた。 50-17人々は、みなともに地にひれ伏し、 主を、全能者を、いと高き主を礼拝し、 50-18歌人も讃美の歌をうたい、 それらは快く合して響きわたった。 50-19主への礼拝が終わり、 儀式が閉じるまで、 民は、いと高き者にこいねがい、 あわれみの主に祈りを向けた。 50-20さて、大祭司は祭壇を下り、 全イスラエルの集まりの上に手をのべ、 大声で主の祝福を述べ、 誇らかに主のみ名を口にする。 50-21そこで再度、民は、 いと高き者の祝福を受けるためにひれ伏した。 50-22さて、いま、宇宙の神を祝せよ、 主は、あらゆるところで偉大な業を行い、 母の胎内から、われらの日々を高め、 そのあわれみによって、恵みたもうた。 50-23主よ、われらに快活な心を恵み、 この時代のイスラエルに、 いつまでも平和を与え、 50-24その慈愛によって、いつもともにとどまり、 今から、われらを救い上げたまえ。 50-25私の魂がきらう二つの民がある、 三番めのは、民とはいえない。 50-26それは、セイルの山に住む人々と、ペリシテ人と、 シケムに住む愚かな民である。 50-27エレアザルの子、シラの子、エルサレムのイエズスは、 知恵と知識の教えをこの本に記し、 その心の知恵を、雨のように降らせた。 ---この書の著者がアロン家ゆかりの者であることがわかる。 50-28時をつかって、この教えを学び、 心に知恵を育てる人は幸せである。 50-29そうする人は、どんな場合に当っても、心強く、 主の光が彼の道となる。 |
| 次へ |
 |