４０．心を襲う恐怖 ４０．心を襲う恐怖
| 40-1どんな人にも苦しい定めがあり、 重いくびきがアダムの子孫にかかっている、 母の胎を出た時から、 万物の母に帰っていく時まで。 40-2彼らの思うことは、心を襲う恐怖、 死の日を待つ不安である。 40-3光栄をうけて王座に座る人から、 土と灰にかがむ卑しい人に至るまで、 40-4彼らにあるものは、怒り、ねたみ、混乱、不安、 死の恐怖、競争心、闘争。 40-5横になって休む時、 夜の眠りも、不安の相を変えるだけである。 40-6しばしまどろむと、 寝ている間も、真昼のように、 戦いを逃れ出た脱走者のように、 悪夢に襲われる。 （ルカによる福音書） 18-18また、ある役人がイエスに尋ねた、「よき師よ、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。18-19イエスは言われた、「なぜわたしをよき者と言うのか。神ひとりのほかによい者はいない。18-20いましめはあなたの知っているとおりである、『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証を立てるな、父と母とを敬え』」。18-21すると彼は言った、「それらのことはみな、小さい時から守っております」。 40-7救い出されそうになって目がさめ、 あの恐怖は何でもなかったのだと驚く。 40-8人間から獣に至るまで、生きる物すべてに、 だが、悪人にとっては七倍の、 40-9死、血、争い、剣、 不幸、飢え、憂悶、災難がある。 40-10これらはみな悪人のためにつくられ、 洪水が襲ったのも、彼らがいたからだった。 40-11土から出るものはみな土に帰り、 水から出るものは海に帰っていく。 40-12わいろや不正は消えるが、 誠実は永遠にとどまる。 40-13不正な金持は、小川のように姿を消す、 にわか雨にとどろく雷鳴のように。 40-14彼は喜んで手を開くが、 悪人は滅びに行く。 40-15悪人のひこばえ（意味：切り株に生えた新芽）は枝を出さず、 不純な木の根はごつごつした岩にうち当たる。 40-16水岸や川岸に生い茂るあしは、 まず引き抜かれる。 40-17慈愛は祝福の園、 施しは永遠にとどまる。 40-18自由の民と働く人たちにとって生きることは楽しいが、 宝を見つけた人はそれ以上だ。 40-19また子どものあること、町を建てることは、その名を不朽にするが、 知恵を持つことは、それにまさる。 家畜、農場は人に名声を与えるが、 申し分のない女性は、それにまさる。 40-20ぶどう酒と芸術は心を喜ばせるが、 知恵を好むことは、それにまさる。 40-21笛、六弦琴は歌を引き立てるが。、 和やかな声は、それにまさる。 40-22美しさと愛らしさは人の目を喜ばせるが、 農場の緑は、それにまさる。 40-23友人や仲間はときどき会うが、 妻と夫は、それ以上だ。 40-24兄弟や保護者はつらい日の力になるが、 施しは、それよりも人の救いに役立つ。 40-25金と銀は足を確かにさせるが、 助言は、それ以上の価値がある。 40-26富と力は心を安定させるが、 主への恐れは、それにまさる。 主への恐れがあれば、不足のものはなく、 それがあれば、他の支えを必要としない。 40-27主への恐れは、祝福の園であり、 どんな誉れよりも、人の力になる。 40-28子よ、こじきをして生活するな、 こじきをするくらいなら、死んだほうがよい。 40-29他人の食卓を横目でにらむ人の生活は、 生活といえまい、 彼は、他人の食べ物で、自分ののどを汚す。 知識のある、育ちのいい人は、それをしない。 40-30破廉恥な人の口には、施される物もうまいが、 その腹にはいると、燃える火のようだ。 |
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