１２．警戒心 １２．警戒心
| 12-1よいことをする時には、だれに対してするかを考えよ、 そうすれば、相手は、あなたのしたことに感謝する。 （マタイによる福音書） 6-2だから、施しをする時には、偽善者たちが人にほめられるため会堂や町の中でするように、自分の前でラッパを吹きならすな。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている。6-3あなたは施しをする場合、右の手のしていることを左の手に知らせるな。6-4それは、あなたのする施しが隠れているためである。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。 ---キリスト教とユダヤ教の違いを示す典型的な訓話。 12-2信心ある人によいことをせよ、そうすれば報いがある。 彼自身が報いなくとも、いと高き者が報いてくださる。 12-3悪をし続ける人や、 施しせぬ人に、よいことをしてやってはならぬ。 12-4信心せぬ人によいことをし、 罪人を助けるな。 12-5へりくだる人によいことをし、 不敬な人にはするな。 彼にパンをやるな、拒絶せよ、 そうしないと、彼はあなたより強くなってしまう。 あなたが彼によいことをすると、 その二倍の悪を返される。 12-6いと高き者も罪人をきらい、 不敬な人に罰を下される。 12-7よい人に物を与え、 罪人を助けるな。 12-8幸運な時には本当の友人がわからぬが、 悲運の時に敵が正体を現す。 12-9ある人が幸福な時、その敵は悲嘆し、 彼が不幸な時には、友人にさえ見捨てられる。 12-10どんな時にも敵を信頼するな、 彼の悪は青銅のようにさびる。 12-11彼が身を低くし、背をかがめて進んできても、 あなたは警戒をとかず、信用するな。 彼に対しては、鏡をみがく時のようにせよ、 さびは、いつか拭い去られる。 12-12彼を近づけるな、 そうしないと、倒されてあなたの席が奪われることになる。 彼をあなたの右に座らせるな。 そうしないと、あなたの席にとって代わろうとするかも知れぬ。 私のことばを知るのが遅すぎると、 それを考えて後悔することになろう。 12-13へびにかまれたへびつかいや、猛獣に向かっていく人に 同情する者があろうか。 12-14罪人を仲間にして、 その罪に加担する人もそれと同じことだ。 12-15あなたがしっかりしている間、彼は正体を見せないが、 あなたが揺れ出すと、彼は黙っていない。 12-16敵の口には甘い味があるが、 その心ではあなたを穴に落とそうとたくらんでいる。 敵の目にも涙があるが、 機会があれば、血を流して飽きない。 12-17あなたに不幸なことがあると彼は近づき、 あなたを助けるふりをしてかかとにつかみかかる。 12-18彼は頭をふり、手をたたき、 いろいろ不平を言って、顔つき変える。 |
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