（5-25）ボッカチオの （5-25）ボッカチオの
| デカメロンという「名前」は、中学生の頃だったと思うが、ストリップの看板で見た気がする。その頃は、娯楽といっても何もなかったから、そのようなものも場末の劇場で演じられていた。デカ・メロンで、「でっかいおっぱい」を連想した。その後、この名前とは何の縁もなかった。 ところが、ミチオ書を読むにおよんで、デカメロンはその手の名前ではなく、「１０日の物語」とわかって、「なーんだ」と、少しがっかりした。実際は、１０人が１０日で語る物語だから、１００話ある。 ペストの惨禍がヨーロッパを席巻しているときに、この話が書かれ、あろうことか、聖職者をコケにするような話も混じっている。ボッカチオは、普通の神経では考えられないことをしている。 しかし、彼の青春そのものでもあったフィアンメッタが、ペスト禍に巻き込まれて斃（たお）れたことを知った時、絶望が彼を襲った。その悲嘆の最中、彼女との逢瀬で、彼女の気を引くために語って聞かせた寝物語を思い出した。それは、アラビアンナイトにヒントを得たものだった。 彼女の気を引くためには、禁断の話もあえてした。すなわち、聖職者をコケにした物語をつくった。それらの話が、はたして彼女の気をひいたかどうかはわからないが、このように推理すると、自分でも、「それは考えられない」ことではないという気がする。 ボッカチオの片想い、フィアンメッタの生と死について、ミチオ慕情の場所をGoogleしてみた。 |
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| ミチオ書・第一部・（文章）歴史物語・藤沢道郎 ページ製作者：ささくら修道会 笹倉正義 |
| 2019/1/24、2020/2/29 （ささくら宗）聖母マリヤ福音教会：通称：「オリジナル教会」 |