（２）リヨンの （２）リヨンの
| 2-1チザルピーナ共和国の憲法議会は、2-2フランス国内のリヨンで開くように強制された。2-3その召集（しょうしゅう）に応じた四百五十名の代議員は、2-4豪雨（ごうう）続きの悪天候（あく・てんこう）の中を旅費（りょひ）自弁（じべん）で到着（とうちゃく）すると、2-5五つの部会に分散させられ、2-6フランス人の作った憲法（けんぽう）草案（そうあん）を審議（しんぎ）させられた。2-7「ティベリウス帝（てい）治下（ちか）の元老院（げんろういん）よりもなお2-8卑屈（ひくつ）な立法（りっぽう）機関（きかん）の発（はっ）したでたらめな法令（ほうれい）によって2-9我々（われわれ）はこの地に連れてこられた」と、2-10彼等の一人の手紙にある。 2-11「部会では憲法草案を早口で読み上げられ、2-12それを二十四時間で審議せよと命令され、2-13しかも誰も知らない政令によって草案はすでに認可されており、2-14その条文では2-15我が国の最高の諸職が2-16外国高官によって指名されるのだ・・・・2-17代議員は、2-18絶えず邪魔が入るのにうんざりしながら、2-19喫茶店から喫茶店へとさまよい歩いた」。 2-20おまけに、最終日の全体会議では、2-21共和国大統領にナポレオンを推載（すいさい）することになっていた。 2-22指名を受けたナポレオンは2-23壇上（だんじょう）からどすの利（き）いたイタリヤ語で説教を垂（た）れた。2-24余（よ）がこの職を引き受けるのは、2-25諸君のうちに誰一人適任者がいないからである。2-26諸君のうちに一人として人民の支持を受けている者はない。2-27諸君がそれぞれ代表している個別利害の、2-28上に立ち得る者はこの中に一人もいないではないか・・・・。2-29腹は立つが、2-30この説教は確かに彼等の痛いところを突いていた。2-31それにこの会議で、2-32チザルピーナを「イタリヤ共和国」と改称することが正式に決められたのである。 |
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| 謝辞ミチオ・自己研鑽資料 |
| 2014/9/1、2016/3/9 （笹倉宗）聖母マリヤ福音教会代表 笹倉正義 通称：「オリジナル教会」 「ささくら修道会」 2017/2/23 |