（第五十回）洗礼準備礼拝
23-8-12　ヘロデ王の尋問

１．聖歌１００「しずかに神と」 ２．祈り ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。 ３．聖書朗読 ルカ 23-8-12 23-8ヘロデはイエスを見て非常に喜んだ。それは、かねてイエスのことを聞いていたので、会って見たいと長いあいだ思っていたし、またイエスが何か奇跡を行うのを見たいと望んでいたからである。23-9それで、いろいろと質問を試みたが、イエスは何もお答えにならなかった。23-9祭司長たちと律法学者たちとは立って、激しい語調でイエスを訴えた。23-11またヘロデはその兵卒どもと一緒になって、イエスを侮辱したり、嘲弄したりしたあげく、はなやかな着物を着せてピラトへ送りかえした。23-12ヘロデとピラトとは以前は互に敵視していたが、この日に親しい仲になった。

神の国の一番長い日（十四日）

４．解説 裁判の舞台は、ヘロデの館に移りますが、まだ14日の午前中です。異例の速さで裁判が進行していますというか、時のたつのが遅いです。ここに神意があるのでしょう。 このヘロデは、ヘロデ大王の息子です。ヘロデ大王のような残酷さをもって治安維持することができず、エルサレムの統治をはずされて、ガリラヤ地方などを治めていました。ですから、エルサレムを統治しているピラト総督にはあまりいい感情は持っていませんでした。 ピラトは年一回の過越の大祭のためにエルサレムに来て、自分の館に滞在していました。彼はユダヤ教徒ではありませんが、ユダヤ教に理解を示す必要がありました。 そのヘロデのもとに、イエスさまがピラトのもとから送られてきて、「この者はガリラヤの出身なので、あなたの裁定にゆだねます」という書状と祭司長たちの提出した告訴状がつけてありました。ヘロデは以前、バブテスマのヨハネの首を切りましたが、それは本意ではありませんでした。そこで、評判のイエスが被告人として送られてきたので喜んだのです。ヨハネと違い、奇跡の一つも見せてくれるに違いない、とも思ったのでしょう。 ところが、奇跡を見せるどころか、告訴人たちが口を極めてイエスさまの罪状を訴えるのにうんざりした彼は、ピラトの真意を悟りました。「ピラトは面倒なことをわたしに押し付けるつもりだ」。そこで彼はおどけて見せて、少々ばかになって、イエスさまに王のマントを着せてピラトに送り返したのです。マントを着せたのは、「三十年前の父の世にイスラエルの王が生まれたという話があったが、まさか大工ではあるまい」と思ったためです。 ピラトは、イエスさまが王のマントを着せられて戻されたのを見て、内心がっかりしました。ヘロデは、「この者は、ガリラヤでは問題を起こしておらず、また奇跡を起こす力のないことをじかに確認しました。エルサレムの治安の問題で訴えられているので、総督の方で裁定願います」という書状を付けるのを忘れませんでした。この時、イエスさまだけを付き返したのではなく、表敬のためにヘロデがピラトを訪れたはずです。 ５．祈り この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。 ６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」

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2011/8/3　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17