（４９）洗礼準備礼拝

（第四九回）洗礼準備礼拝
23-1-7　ピラト総督の尋問

１．聖歌１００「しずかに神と」

２．祈り
ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。

３．聖書朗読　ルカ 23-1-7
23-1群衆はみな立ちあがって、イエスをピラトのところへ連れて行った。23-2そして訴え出て言った、「わたしたちは、この人が国民を惑わし、貢をカイザルに納めることを禁じ、また自分こそ王なるキリストだと、となえているところを目撃しました」。23-3ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは「そのとおりである」とお答えになった。23-4そこでピラトは祭司長たちと群衆とにむかって言った、「わたしはこの人になんの罪もみとめない」。

23-5ところが彼らは、ますます言いつのってやまなかった、「彼は、ガリラヤからはじめてこの所まで、ユダヤ全国にわたって教え、民衆を扇動しているのです」。23-6ピラトはこれを聞いて、この人はガリラヤ人かと尋ね、23-7そしてヘロデの支配下のものであることを確かめたので、ちょうどこのころ、ヘロデがエルサレムにいたのをさいわい、そちらへイエスを送りとどけた。

４．解説
この群衆は、イエスさまを支持している人々ではなく、大祭司の息のかかった者たちです。イエスさまを支持している人々は朝ごはんを食べている時刻で、まだ何も知らないのです。口頭で訴えたように書いてありますが、告訴のためには、彼らの弁護人がイエスさまの罪状を書いて提出したはずです。ローマの法廷ですから、口頭での告訴はないでしょう。

ピラトはローマ皇帝を代理する総督で、裁判長でもあり、死刑執行権限を持っています。ピラトの役目は、ユダヤの治安維持です。彼はさまざまな訴状と死刑囚を見ています。イエスさまを一目見て、彼は今まで見た犯罪者の誰とも似ていないことに気が付きました。武力闘争の先頭に立つ武人でもなければ、民族解放の精神的指導者とも違うのです。

内心彼は、「告訴人たちはこの男をローマに殺させたいに違いない」と思いました。そこで、無罪を宣告しましたが、告訴人たちは引き下がらず、「扇動の罪」を言い出しました。その言葉からイエスさまがガリラヤ出身であることを聞きとがめて、「ガリラヤの者ならヘロデ王の統治地であるから彼に裁かせよう」と言います。ヘロデは、過越の祭のためにエルサレムに滞在していたのです。彼はユダヤ人ではありませんが、統治者としての務めから、ユダヤの神も尊重しているふりをしていたのです。彼には政治家のセンスがありました。

５．祈り
この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。

６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」
　

2011/8/2　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17