（第四七回）洗礼準備礼拝
22-1-6　弟子の裏切りという朗報

１．聖歌１００「しずかに神と」 ２．祈り ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。 ３．聖書朗読 ルカ　22-1-6 22-1さて、過越といわれている除酵祭が近づいた。22-2祭司長たちや律法学者たちは、どうかしてイエスを殺そうと計っていた。民衆を恐れていたからである。 22-3そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれていたユダに、サタンがはいった。22-4すなわち、彼は祭司長たちや宮守がしらたちのところへ行って、どうしてイエスを彼らに渡そうかと、その方法について協議した。22-5彼らは喜んで、ユダに金を与える取決めをした。22-6ユダはそれを承諾した。そして、群衆のいないときにイエスを引き渡そうと、機会をねらっていた。

神の国の一番長い日（十四日）

４．解説 過越の祭の起源は「出エジプト記」にさかのぼります。ユダヤ暦の正月の14日の晩が「主の過越」の記念する祭です。ユダヤで最も重要な祭です。イエスさまの弟子裏切りの事件は、その大事な祭を目前にして起こりました。その日時については、この後イエスさまが過越の祭の始る直前に墓に移された、ということから逆算できます。 「カイザルへの貢」の計略はイエスさまに簡単に見破られて失敗しました。「イエスはまるで神のようにこちらの意図を見抜いてしまう」と、祭司長らはイエスさまとの格の違いを思わずにはいられませんでした。今のところ皆自信を失い、新しくイエスさまを罠にはめる妙案もありません。そこに思いもしなかった報告がもたらされました。弟子の一人がイエスさまを裏切るというのです。 裏切りの値打ちは、相手の課題が難しければ難しいほど大きくなります。ユダの示した具体案は、民衆のいない夜のオリブ山でイエスさまを捕えさせるというものでした。そして、イエスさまであることを特定するために、ユダ本人がイエスさまにキスをするというプランです。「おお、それならきっとうまくいく」、祭司長たちは互いに顔を見合わせてほくそ笑みました。 イエスさまと祭司長とには格の違いがありましたが、この場面では祭司長とユダとにも格の違いがありました。祭司長は、ユダの本当の条件が何であれ、金でかたをつけたのです。マタイ福音書では銀３０枚（約６０万円）と書かれています。「弟子の一人が金でイエスを売った！」。これを民衆が知れば、「イエスは弟子に裏切られる程度の者」という印象を与えることができます。ユダは、その行動の真意はともかく、裏切りの本当の代償を理解していませんでした。

フェニキアのシェケル銀貨 24.0mm 14.1g

５．祈り この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。 ６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」

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2011/8/1　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17