（第四四回）洗礼準備礼拝
22-47-53　イエスの逮捕

１．聖歌１００「しずかに神と」

２．祈り
ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。

３．聖書朗読 ルカ　22-47-53
22-47イエスがまだそう言っておられるうちに、そこに群衆が現れ、十二弟子のひとりでユダという者が先頭に立って、イエスに接吻しようとして近づいてきた。22-48そこでイエスは言われた、「ユダ、あなたは接吻をもって人の子を裏切るのか」。

22-49イエスのそばにいた人たちは、事のなりゆきを見て、「主よ、つるぎで切りつけてやりましょうか」と言って、22-50そのうちのひとりが、祭司長の僕に切りつけ、その右の耳を切り落した。22-51イエスはこれに対して言われた、「それだけでやめなさい」。そして、その僕の耳に手を触れて、おいやしになった。

22-52それから、自分にむかって来る祭司長、宮守がしら、長老たちに対して言われた、「あなたがたは、強盗にむかうように剣や棒を持って出てきたのか。22-53毎日あなたがたと一緒に宮にいた時には、わたしに手をかけなかった。だが、今はあなたがたの時、また、やみの支配の時である」。

４．解説
この時、園の明かりは星々と追っ手の者の持つたいまつでした。暗やみでは人相がわかりにくく誰がイエスさまか分かりません。そこで、追っ手の者たちはあらかじめ、イスカリオテのユダが接吻する相手がイエスさまであると、決めておいたのです。

追っ手の先頭にユダがいて、彼がイエスさまに近づくのを見た他の弟子たちは、この時初めてイエスさまの言われた「裏切る者」がいたことを悟りました。そして、その正体を知って驚愕したのです。

そして弟子たちはイエスさまを助けるどころか、恐怖に襲われ、パニックを起こして、暗やみに向かって逃げ散っりました。イエスさまにはすでに、父の権威はありませんでした。この時のイエスさまはただの人でした。父なる神からイエスさまは見えなくなっておられた、とも言いあらわせるでしょうか。

そして、さらに驚いた者が一人います。それはユダその人です。イエスさまを守る大衆はいない、迫って来る捕縛者に対してなされるであろうイエスさまの一撃は、ついになかったのです。イエスさまは無抵抗で捕縛されてしまいました。この時初めて、この計算高い男の中に底知れぬ恐怖が走り、彼はたちまち気を失いました。そして、気が付いた時、周囲には誰もおらず、正気を保てなくなったこの男にしばし狂気がおとずれました。イエスさまの栄光は、この男にとっては幻想に終わったのです。

５．祈り
この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。

６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」 
　
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2011/7/31　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17