（第四三回）洗礼準備礼拝
22-39-46　イエスは苦しみもだえて

１．聖歌１００「しずかに神と」

２．祈り
ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。

３．聖書朗読 ルカ　22-39-46
22-39イエスは出て、いつものようにオリブ山に行かれると、弟子たちも従って行った。

22-40いつもの場所に着いてから、彼らに言われた、「誘惑に陥らないように祈りなさい」。22-41そしてご自分は、石を投げてとどくほど離れたところへ退き、ひざまずいて、祈って言われた、22-42「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」。22-43そのとき、御使が天からあらわれてイエスを力づけた。22-44イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。

22-45祈を終えて立ちあがり、弟子たちのところへ行かれると、彼らが悲しみのはて寝入っているのをごらんになって、22-46言われた、「なぜ眠っているのか。誘惑に陥らないように、起きて祈っていなさい」。

４．解説
後を追うマルコ
イエスさまは夜遅く、マルコの母の家を出られた。この時、好奇心の強いマルコは、亜麻布のパジャマ姿のままで、急いで一行のあとを追いかけた。服を着替えていたら一行を見失ってしまう。暗い夜道であったが、光であるイエスさまには問題がなかった。その時、弟子たちはイスカリオテのユダがいないのに気づいていなかった。当然、皆そろっているものと思っていたであろう。

深夜、園の杯
大量の汗を流して祈られる、イエスさまの苦しみかたが尋常でなく、御使が現れて力づけたことから推して、わたしたちはこの杯に何が入っていたのを思わなければなりません。その中に満たされていたものは人間の「罪」という汚物です。健康な人が、病人の痰や汚物を飲まされたとしたら、考えただけでも身の毛がよだちます。飲めません。しかし、イエスさまはそれを飲まれたのです。そしてその直後、イエスさまは罪人となられて神から見えなくなり、御子として持っておられた力が消失しました。人智では測り知ることのできない光景が、夜の園に展開されたのです。

その時、弟子たちは
弟子たちは目をあけていることができず、眠ったようになっていました。悲しみでは人は眠れないでしょう。このことは弟子たちが神を見ないためのはからいとも言えます。ただこの時、イエスさまの祈りだけが星の天空にむかって立ちのぼったのです。

神の小羊誕生
洗礼者ヨハネの言った「神の小羊」、それはイエスさまが罪人の一人になられたこの時に誕生しました。人の身代わりをさせる獣ではなく、人の罪を飲んだ、生ける神の小羊の誕生です。この事が無ければ、イエスさまの十字架に意味はないのです。人の罪を負ったイエスさまであればこそ、イエスさまの十字架に、それまで何万本と立てられたであろう十字架に勝る意味が生じるのです。

５．祈り
この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。

６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」 
　
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2011/7/31　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17