（６７）叫び続ける盲人

（第六七回）叫び続ける盲人

１．聖歌１００「しずかに神と」

２．祈り
ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。

３．聖書朗読ルカ18-35-43
18-35イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道ばたにすわって、物ごいをしていた。18-36群衆が通り過ぎる音を耳にして、彼は何事があるのかと尋ねた。18-37ところが、ナザレのイエスがお通りなのだと聞かされたので、18-38声をあげて、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんで下さい」と言った。18-39先頭に立つ人々が彼をしかって黙らせようとしたが、彼はますます激しく叫びつづけた、「ダビデの子よ、わたしをあわれんで下さい」。18-40そこでイエスは立ちどまって、その者を連れて来るように、とお命じになった。彼が近づいたとき、18-41「わたしに何をしてほしいのか」とおたずねになると、「主よ、見えるようになることです」と答えた。18-42そこでイエスは言われた、「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った」。18-43すると彼は、たちまち見えるようになった。そして神をあがめながらイエスに従って行った。これを見て、人々はみな神をさんびした。

４．解説
わたしたちはどうしたら幸せになれるのでしょうか。この目の不自由な人は、以前は見えていたことがあるのでしょうね、それで、「もう一度、物が見えたらどんなにいいだろう」と思い続けていたのです。イエスさまのうわさは聞いて知っていました。その時、この人に千載一遇のチャンスが訪れました。チャンスというのは、その人がゴールを見切っていないと、得点に生かすことができないのと同じで、ボーとしていて訪れるものではありません。

イエスさまは、その人がチャンスを待っていたということを見て取られ、わざわざ、「わたしに何をしてほしいのか」とお尋ねになりました。イエスさまは神様なのだから、手っ取り早く目を癒してあげれば良かったはずです。しかし、イエスさまは、返事を待たれました。

すかざず、「主よ、見えるようになることです」とその人は答えました。これが、チャンスを生かすということです。もし、この人が、群衆が通り過ぎる音を耳にして、「しめしめ今日は、いつもより施しが多いかも知れない」などと考える人なら、この人のチャンスは施しの金額ということです。人はそれぞれしてほしいことが違います。神様がこれがあなたのためにいいのだ、と思われても人がそれを望まなければ、幸せではありません。

この目の不自由な人は、その後イエスさまに従って行った、と書いてるので、弟子の一人に数えられるようになったわけです。「わしは、その時、イエスさまにむかって叫び続けたのじゃ」という、エピソード付きの、弟子の一人に。

５．祈り
この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。

６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」
　

2011/8/12　聖母マリヤ福音教会
2011/8/24