２２．神殿建築の計画 ２２．神殿建築の計画
| ---この２２章はおとぎ話である。 １．ソロモンがダビデのひとり子のように書いてある。（アブサロム事件など世継闘争があった）。 （列王紀上１章）ソロモンがアドニヤを押えて世継となる場面が描かれる。 ２．ダビデが血を多く流したのは罪で、血を流さないソロモンを善のように書いてある。 １）ダビデが血を流したことは、主の承認によるものである。 ２）ソロモンは、他国との婚姻を重ねて、大金を使って、平和を買ったのである。 そのため、民は重税に苦しめられたのである。 ３．神殿建築は、ソロモンにとって自分の家を建てるための前座であった。すなわち見劣りのする幕屋を取り払うためのものにすぎなかった。神殿を建て、神の箱や古道具をしまい込んだのである。 ４．ソロモンはさまざまな偶像崇拝を行って楽しみ、彼の本心を証明した。 ５．ソロモンの死後に分裂した北王国に冠した「イスラエル」は、バアルに代表される偶像の国になった。これは、人々がエルサレムを思い出させないためのヤラベアムの政策であったが、その素地はソロモンによって長期に亘って醸成されていた。ヤラベアムひとりの責任ではない。 ６．南王国ユダのヨシヤ王が神殿で見つかった律法、たぶん十戒であろう、を読み聞かされて、驚愕する場面が（列王紀下２２章）に書かれている。 （申命記5-7-21）十戒 ソロモンは律法すらも立派な神殿に封じて、自分が主を捨てたという悪事がばれないようにしていたことが自明である。このことによって、比類なきソロモンの智恵は、民に神殿建築を口実に重税を課すシステム開発に傾注されたのであり、さらにそれは自分の家を建てるためにほかならなかった。他国との婚姻に大金を使うので、重税はそのまま民に課され続けた。これが彼の死後の国家分裂を誘導する。 ７．ダビデが知恵者のように書かれている。 ８．ソロモンをイエス・キリストと読み替えると、正しい預言書となり得る。 ---（歴代志上）22-10彼はわが名のために家を建てるであろう。彼はわが子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の王位をながくイスラエルの上に堅くするであろう。 ９．大量の資材をエルサレムに置いておくなど不可能。地方の町ならなおさらである。 22-1それでダビデは言った、「主なる神の家はこれである、イスラエルのための燔祭の祭壇はこれである」と。22-2ダビデは命じてイスラエルの地にいる他国人を集めさせ、また神の家を建てるのに用いる石を切るために石工を定めた。22-3ダビデはまた門のとびらのくぎ、およびかすがいに用いる鉄をおびただしく備えた。また青銅を量ることもできないほどおびただしく備えた。22-4また香柏を数えきれぬほど備えた。これはシドンびととツロの人々がおびただしく香柏をダビデの所に持って来たからである。22-5ダビデは言った、「わが子ソロモンは若く、かつ経験がない。また主のために建てる家はきわめて壮大で、万国に名を得、栄えを得るものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備をしておこう」と。 ---この章のイスラエルは、ヤコブの十二部族を指している。 22-6そして彼はその子ソロモンを召して、イスラエルの神、主のために家を建てることを命じた。22-7すなわちダビデはソロモンに言った、「わが子よ、わたしはわが神、主の名のために家を建てようと志していた。22-8ところが主の言葉がわたしに臨んで言われた、『おまえは多くの血を流し、大いなる戦争をした。おまえはわたしの前で多くの血を地に流したから、わが名のために家を建ててはならない。22-9見よ、男の子がおまえに生まれる。彼は平和の人である。わたしは彼に平安を与えて、周囲のもろもろの敵に煩わされないようにしよう。彼の名はソロモンと呼ばれ、彼の世にわたしはイスラエルに平安と静穏とを与える。 22-10彼はわが名のために家を建てるであろう。彼はわが子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の王位をながくイスラエルの上に堅くするであろう』。22-11それでわが子よ、どうか主があなたと共にいまし、あなたを栄えさせて、主があなたについて言われたように、あなたの神、主の家を建てさせてくださるように。22-12ただ、どうか主があなたに分別と智恵を賜い、あなたをイスラエルの上に立たせられるとき、あなたの神、主の律法を、あなたに守らせてくださるように。22-13あなたがもし、主がイスラエルについてモーセに命じられた定めとおきてとを慎んで守るならば、あなたは栄えるであろう。 心を強くし、勇め。恐れてはならない。---（ヨシュア記1-6-7） 22-14見よ、わたしは苦難のうちにあって主の家のために金十万タラント、銀百万タラントを備え、また青銅と鉄を量ることもできないほどおびただしく備えた。また材木と石をも備えた。あなたはまたこれに加えなければならない。22-15あなたにはまた多数の職人、すなわち石や木を切り刻む者、工作に巧みな各種の者がある。22-16金、銀、青銅、鉄もおびただしくある。たって行いなさい。どうか主があなたと共におられるように」。22-17ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子ソロモンを助けるように命じて言った、22-18「あなたがたの神、主はあなたがたとともにおられるではないか。四方に泰平を賜わったではないか。主はこの地の民をわたしの手にわたされたので、この地は主の前とその民の前に服している。 22-19それであなたがたは心をつくし、精神をつくしてあなたがたの神、主を求めなさい。たって主なる神の聖所を建て、主の名のために建てるその家に、主の契約の箱と神の聖なるもろもろの器を携え入れなさい」。 ---（申命記10-12-13） |
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