１１． １１．
| 姦淫というのは、夫婦のどちらかが、相手を裏切って別の異性と性交渉をする、反道徳的行為に用いる差別用語です。 その姦淫という言葉が旧約聖書に多く出てくるのですが、それがどういう意味で使われているのかを知らないと聖書を読み誤ります。 姦淫には、婚姻した異性の二人が、正常な性交をしていたという前提がなければなりません。性交とは、女性器に男性器が挿入され、双方の作用に伴って快悦がもたらされる行為です。人は他の多くの獣とは違い、特に男性に、いつでも性衝動があります。それは、人が他の獣に比べて野生として生きるには弱かったかので、そのような本能を持つものが生き延びたのでしょう。 たとえ夫婦であれ、片方が一方的に性交を強要するのは さて聖書に使われる「かんいん」の意味ですが、それは心と身体を偶像に寄せて、先祖の神を裏切る行為を悪く言うための比喩です。比喩としての男は神、女は神の民です。性交するほどの仲だった女が、第三者の偶像に心を奪われることは、神の愛に対する裏切り行為です。このように聖書の姦淫は、性交するほどの仲だった神と人の仲を裏切り、人が偶像を拝む行為の比喩です。偶像崇拝に陥った都市全体を指して、大淫婦ということもあります。 （エゼキエル書）23-1主の言葉がわたしに臨んだ、23-2「人の子よ、ここにふたりの女があった。ひとりの母の娘である。23-3彼らはエジプトで淫行をした。彼らは若い時に淫行をした。すなわちその所で彼らの胸は押され、その処女の乳ぶさはいじられた。23-4彼らの名は姉はアホラ、妹はアホリバである。彼らはわたしのものとなって、むすこ娘たちを産んだ。その本名はアホラはサマリヤ、アホリバはエルサレムである。 聖書は、弱い立場の女性だけを悪く言っているようですが、それは古代ユダヤ社会が男尊女卑だったからです。しかし、女性も生まれながらにそうでしたから、素直にしたがっていたと思います。聖母マリヤも彼女に従った女性たちも、そうした社会思想の中に生きた人々です。イエスは女性解放運動をされたわけではありません。 聖書の人は、男性をさしています。人の心は弱く、目に見えず、いつまでも答えてくれない先祖の神がたよりなく思えて、つい見えるもの「偶像」に心を奪われてしまうのです。だから聖書の預言者は言うのです、「偶像を捨てて、神に帰れ」と。 その国家的姦淫は、北王国イスラエルでした。ダビデ王国から離脱して建国した王は、民がエルサレムを慕うことを心配し、先祖の神を捨ててバアル信仰を取り入れ、サマリヤの山に神殿都市を造ります。それがサマリヤ人の起源になります。 |
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通称：ＯＣＣ （オリジナルキリスト教会）
2013/5/22、2016/1/1