不思議な落し物体験

お世話になった方々に、特別な感謝の気持ちをこめて

2016年1月26日（火） 車中の電話 電車が千里山駅に近づいていた時、普段は鳴ることのない、携帯の呼び出し音がしました。「キーの番号が一致するものがあるので、あなたの落し物の可能性が高い」とその女性は言いました。警察の場所は知っていたので、その駅を乗り過ごし、三つ目の駅で降りました。聞いていた「会計係」の受付には、男女二人がいましたが、女性は応対中のようだったので、男性の窓口で手続きをしました。そして、手の空いていたその女性には、「先ほどお電話いただいたのは、あなたでしたか」と声をかけました。 落し物戻る こうして、あっけなく、事務所のキー、家の玄関のキーと束になった呼子笛、３２ＧＢ ＵＳＢメモリが、さも何事もなかったかのように、手元に戻ったのでした。どれも汚れてはおらず、紛失した時のままでした。 彼女から電話があった時に乗っていた電車は、南千里駅からの帰りでした。駅高架下にある交番に行って、遺失物の登録を済ませての帰りでした。「照合したが、登録した品々に該当する届出はありませんでした」と、おまわりさんが言ったので、「ふりだしに戻った」と思いつつ、窓の外をながめていたのでした。 遺失物届け その交番に行ったのは１３時ごろで、ちょうど午後の出動開始時に当っていました。遺失物登録に付き合ってくれた、若い「おまわりさん」は、忙しそうに電話対応や声かけをしながら、それでも端末に向かって、私の言う情報を入力しました。思い切り忙しい時間帯に、けっこうな時間を使わせてしまったのでした。交番からの出しなに、私たちを見ていた年配のおまわりさんが、「見つかるといいな」と、声をかけてくれました。 その日の午前中にＡから電話があって、「吹田警察所に電話したら、最寄の交番は、南千里駅の近くにあるって。行ってみたら」と、言いました。その言葉に背中を押される形で出かけたのでした。 旧・自転車のキー その前日の月曜日の朝、いつもの場所に着くと、自転車のキーが地面に置いてありました。それは、落ちていたのではなかったのでした。「あなたの落し物はここにあった」と、教えるかのように、それは置かれていました。帰ってそのことをＡに話すと、「落したのは、そこに違いないわ！」と、彼女は言い切りました。 キーが無い？！ そのさらに前々日の土曜日の朝、事務所の鍵を開けようとして、バッグのポケットをまさぐったら、手ごたえが何も無い？！まさか、の思いでポケットを覗いたら全くなにもない！！ここのキー、自宅のキーと自転車と呼子笛の束と３２ＧＢメモリ・スティックがポケットから、すっかり消えていました。あり得ないことに、しばし頭は真っ白に！？「○Ｘ□△！？」。 阪急電車と地下鉄の遺失物係りに電話してもすぐには、らちがあかず、自転車のキーを取り替えてもらい、すごすごと家に帰りました。それにしても、ポケットは携帯でふたをしてあるのだし、ちょっとやそっと傾けたぐらいでは、キーは落ちない、と確信していました。それが油断というものなのですね。それを反省し、携帯でのフタはやめて、チャックをしめることにしました。携帯がぶらぶらするのは、当面しかたがないと思って。 謝辞 ともあれ失ったものは、３日目には自転車の旧キーが、４日目には残りがまるごと戻ってきたのでした。（１）警察に届けてくれた人、（２）端末に入力してくれた多忙なおまわりさん、（３）落し物係りの女性の機転、彼女はまだ登録していない「落し物」があるのに気づき、それを確認してくれたのだと思うが・・・、みなさんのお力添えに感謝の意を表するため、こうしてメモを残します。 不思議の原因 何で、このようなことが起こったのだろう？思いあたることは一つ・・・。資源ゴミ庫の整理をしていたとき、「本」と書かれた包みがありました。それを私は確認のために包みを解いたのでした。「見ないでほしい」というメッセージと等価であった「本」の書き込みを無視した結果になったのでした。それ以後、同じような包みがいくつか出されましたが、それを開けることはありませんでした。そのこと以外に、こんなことが起こることは考えられないのでした。

2016/3/22、23 笹倉正義
2016/4/24