ふーん　パソコンPC-9801-F2

日本実業出版から発売してもらった、「8ビット・マイコンCPU大研究」の印税が、自分のものと認められたので、パソコンを買おうと思った。それまでのパソコンは、OKI-800モデル30だった。モデル30は8ビット・パソコンだった。ちょうどその頃、16ビット・パソコンが発売されようとしていた。関連会社はNECの製品を扱っていた。わたしは、どれでも同じだろうという軽い気持ちで、NECのパソコンを買ったのだった。プリンターやラックなどを合わせると80万円ぐらいした。とても個人で買える金額ではなかった。 その後、NECとOKIではOSが違うことがわかった。前者はマイクロソフトのMS/DOS、後者はCP/Mだった。マイクロソフトは、ワープロと表計算のアプリケーションソフトをひっさげていた。OKIの継承した16ビットOSは、マイクロソフトのものに敗れ去った。NECの独り勝ちが始まった。その天下は、互換機が当たり前になるまで続いた。

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ページ制作者：　笹倉　正義
2019/7/24、25