１３．みなユダヤ人に １３．みなユダヤ人に
| 13-1トビトは、喜びのうちに祈りをしたためた、 13-2「代々に生きる神は祝されたまえ、 そのみ国は、とこしえに続く、 主は、罰を下しては、あわれみ、 黄泉に下らせては、立ち返らせる、 その御手を逃れる者はない。 13-3イスラエルの子らよ、 主は、異国の民の中にあなたたちを散らされた、 彼らの前で主をたたえよ。 ---北王国イスラエル人のことである。彼らは国策としてサマリヤの山に祀ったバアル像を信仰させられていた。アッスリヤの侵攻により、その国は滅び、民は諸国に散らされた。サマリヤの山町は、二度と再建されることはなかった。その滅びたままというところが、エルサレム（の神殿と町）を再建した南王国ユダと違うところとなった。トビトは、エルサレムの神殿に参拝していたことになっている。北王国が滅んだ後も１５０年間南王国は存続したのである。 （ヨハネによる福音書）この山 4-16イエスは女に言われた、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」。4-17女は答えて言った、「わたしには夫はありません」。イエスは女に言われた、「夫がないと言ったのは、もっともだ。4-18あなたには五人の夫があったが、今のはあなたの夫ではない。あなたの言葉のとおりである」。4-19女はイエスに言った、「主よ、わたしはあなたを預言者と見ます。4-20わたしたちの先祖は、この山で礼拝をしたのですが、あなたがたは礼拝すべき場所は、エルサレムにあると言っています」。 4-21イエスは女に言われた、「女よ、わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが、この山でも、またエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来る。4-22あなたがたは自分の知らないものを拝んでいるが、わたしたちは知っているかたを礼拝している。救はユダヤ人から来るからである。4-23しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊とまこととをもって父を礼拝する時が来る。そうだ、今きている。父は、このような礼拝をする者たちを求めておられるからである。4-24神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」。 13-4そこにおいて主の威厳を告げ、 すべて生きる者の前で主をあがめよ。 われらの主、われらの神、 代々のわれらの父を。 13-5主は罪を犯したわれらをむち打ち、 また、あわれみ、 あなたたちの散っている国々から、 ふたたびあなたたちを集めたもう。 13-6あなたたちが心の底から、魂をあげて主に立ち返り、 そのみ前で誠をもって行えば、 主は、また、あなたたちをかえりみ、 ふたたびみ顔を隠されはしない。 主があなたたちを、どのように扱われたかを見よ。 声高らかに主に感謝し、 正義の主を祝し、 代々の王をあがめよ。 私は捕囚の地において、 彼をたたえよう。 罪人の民に、主の力と偉大さを告げよう。 罪人よ、主に立ち返り、 そのみ前で正義を行え。 主は、あなたたちをかえりみ、 あわれみをくださるだろう。 ---たとえ北王国イスラエルの国策といえども、モーセとダビデの神を捨てて、バアル祀り、代々それを拝んだこと。 13-7私は神をあがめ、 私の魂は天の王において喜ぶ。 その偉大さが、 13-8すべての人の口にのぼり、 エルサレムでたたえられるように。 ---この人は、サマリヤの山ではなくて、エルサレムのことを言っている。ユダヤ人への合流を唱えている。このトビアの書は、北王国が滅び、それから１５０年後に南王国ユダすなわちエルサレムが滅び、その８０年後から始まったエルサレム再建と聖書の編纂、民族浄化によるユダヤ人誕生の過程で、十二部族統合の道徳書ということができる。 13-9エルサレムよ、聖なる町よ、 主は、その業のゆえに、あなたを打ちすえ、 また、正しい者の子らをあわれまれる。 13-10主に、ふさわしい感謝をささげ、 代々の王を祝せよ。 あなたのうちにある神殿が、喜びのうちにふたたび建てられ、 あなたにおいて、主が流された者すべてを喜ばせ、 あなたにおいて、あわれな者すべてが愛されるように、 いつまでも。 13-11きらめく光は、 地の国々を照らし出し、 数多くの民が、遠くから、 地の果てから集まり、 主なる神の清きみ名の傍らに住み、 天の王に、手ずからささげ物を贈る。 数知れぬ人の代は、 あなたにおいて喜びを示し、 選ばれたもののみ名は、 はてなき未来へと伝わる。 13-12あなたをののしるものはのろわれ、 あなたを打ち壊し、 あなたの城壁をこぼち、城を倒し、 家々を焼くものはのろわれよ。 あなたを建て直すものは、とこしえに祝されよ。 13-13こうしてあなたは、正しい者の子らを思って喜び踊る。 彼らがみな集められ、代々の主を祝するがために。 13-14あなたを愛する者は幸せ、 あなたの平和を喜ぶ者は幸せ、 あなたの受けた罰を思って、 嘆き悲しんだ人々は幸せ。 その人たちは、あなたとともに喜び、 ゆく末の幸せを見ているのだ。 13-15私の魂よ、主を、偉大な王を祝せよ、 （ルカによる福音書）神の子イエスの最後 23-44時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。23-45そして聖所の幕がまん中から裂けた。23-46そのとき、イエスは声高く叫んで言われた、「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」。こう言ってついに息を引きとられた。 13-16実に、エルサレムは建て直され、 その家は代々にとどまる。 あなたの光栄をながめ、 天の王をたたえるために、 私のすえの一人が残されるなら、 幸せなことだ。 エルサレムの門は、 サファイア、エメラルドで建てられ、 あなたの城壁は、宝石、 エルサレムの城は、黄金でつくられ、 その塁は、純金。 13-17エルサレムの道は、ルビーとオフィルの石でたたまれ、 エルサレムの門には、 喜びの讃美に鳴りわたる。 その家々は、＜ハレルヤ、イスラエルの神は祝されよ＞と歌う。 あなたにおいて、聖なるみ名は祝される、 代々に」。 ---イスラエルの氏神としての唯一神を讃える歌である。 |
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