４８．ヒゼキヤ ４８．ヒゼキヤ
| 48-1その時、預言者エリアは炎のように立ち上がり、 そのことばは、たいまつのように燃えた。 48-2彼は、人々の上に飢えを呼び下ろし、 神への熱意のために、人々の数を減らし、 48-3また、主のみことばによって、天を閉じ、 三度にわたって、火を降らせた。 48-4エリアよ、あなたのあの奇跡は何と光栄に輝くものだったろう。 あなたに似たものと誇れる人間があろうか。 48-5あなたは、いと高き者のみことばによって、人を死から黄泉から奪いかえし、 48-6王を滅ぼし、 権力者を床に打ち倒し、 48-7シナイの山で叱責のことばを、 ホレブの山で復讐の定めを聞き、 48-8王を、仇討つ人とするために、 また預言者にあとを継がせるために、聖油を注いだ。 48-9そして、炎の渦のうちに、 火の馬の引く車に乗って、あなたは天に運び去られた。 48-10未来の脅しとして、あなたの名が指名されたのは、 主の怒りが下るまでは、それを鎮めるためであり、 父の心を子にもどし、 ヤコブ族を再び立てるためだった。 48-11あなたを見る人々、 愛において休みに入る人々は何と幸せだろう。 私たちも生命を受けるだろうから。 （ルカによる福音書）幸運な罪人 23-39十字架にかけられた犯罪人のひとりが、「あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、またわれわれも救ってみよ」と、イエスに悪口を言いつづけた。23-40もうひとりは、それをたしなめて言った、「おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。23-41お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない」。23-42そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」。23-43イエスは言われた、「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」。 エリシャ 48-12渦の中に運び去られたエリアはそういう人だった。 その精神を受け継いだのがエゼリオだった。 エゼリオが生きている間は、どんな君主も彼を動かすことができず、 どんな人も、彼を思いのままにはあしらえなかった。 48-13彼にとって偉大すぎるものはこの世になく、 墓の眠りの中にいてさえも、そのからだは預言を行った。 48-14生涯彼は奇跡を行い、 死んでからも、不思議な業を行った。 48-15だが、民は心を改めず、 罪をとどめず、 ついには、故国から遠く流され、 全世界に散らされてしまった。 ---エリアもエリシャも北王国イスラエル在住の預言者であった。イスラエルは下克上を繰り返して王家は寸断され、ついにアッスリヤの圧迫を受けて、南王国ユダよりも１５０年前、完全に滅んだ。 48-16残ったのは、わずかな民と、 ダビド家の王一人だけだった。 その中の、ある者は正しく生き、 他の者は悪を行い続けた。 48-17エゼキア王は町を堅め、 城壁内に水を導き入れ、 鉄をつかって固い岩を掘り、 貯水池をつくり上げた。 48-18当時、セナケリブ王が、 ラブサケを送って陣をすすめた。 高慢にも、向こう見ずにも、 王がシオンに向かって手をあげたとき、 48-19ユダヤ人の心と手はおののき、 陣痛の苦しみを味わい、 48-20あわれみの主に 手をのべて、こいねがった。 いと清き者は、天にあって、その願いを聞き、 イザヤをつかって、彼らを救い出し、 48-21アッシリア人の陣を打ち、 主の天使がそれを滅ぼした。 （イザヤ書） 36-1ヒゼキヤ王の第十四年に、アッスリヤの王セナケリブが上ってきて、ユダのすべての堅固な町々を攻め取った。36-2アッスリヤの王はラキシからラブシャケをエルサレムにつかわし、大軍を率いてヒゼキヤ王のもとへ行かせた。ラブシャケは布さらしの野へ行く大路に沿う、上の池の水道のかたわらに立った。 （イザヤ書） 37-5ヒゼキヤ王の家来たちがイザヤのもとに来たとき、37-6イザヤは彼らに言った、「あなたがたの主君にこう言いなさい、『主はこう仰せられる、アッスリヤの王のしもべらが、わたしをそしった言葉を聞いて恐れるには及ばない。37-7見よ、わたしは一つの霊を彼らのうちに送って、一つのうわさを聞かせ、彼を自分の国へ帰らせて、その国でつるぎに倒れさせる』」。 ---ヒゼキヤ王はユダヤ人の王ではない。ヒゼキヤは南王国ユダの王である。ユダヤ人は、この後滅ぼされた南王国ユダの子孫がエルサレムを再興した。それは王国ではなく、神殿と『書かれた物』を核としてまとまった集合体であり、その自治はペルシャ王の承認を受けている。 48-22それは、エゼキア王が、主のお気に入り、 父祖ダビドにならって、勇気を示したからだった。 また、正確な偉大な幻想を見た預言者イザヤが、 そうエゼキア王に命じたのだった。 48-23その時、太陽が後もどりし、 イザヤは、王の寿命を長びかせた。 48-24また、イザヤは、その強烈な魂のうちに、時の終わりを見、 シオンの泣く人々を慰め、 48-25世の終わりまで未来を見、 隠されたことを、それの起る前に告げた。 （イザヤ書）太陽が後もどり 38-1そのころヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。アモツの子預言者イザヤは彼のところに来て言った、「主はこう仰せられます、あなたの家を整えておきなさい。あなたは死にます、生きながらえることはできません」。38-2そこでヒゼキヤは顔を壁に向けて主に祈って言った、38-3「ああ主よ、願わくは、わたしが真実と真心とをもって、み前に歩み、あなたの目にかなう事を行ったのを覚えてください」。そしてヒゼキヤはひどく泣いた。38-4その時主の言葉がイザヤに臨んで言った、38-5「行って、ヒゼキヤに言いなさい、『あなたの父ダビデの神、主はこう仰せられます、「わたしはあなたの祈を聞いた。あなたの涙を見た。見よ、わたしはあなたのよわいを十五年増そう。38-6わたしはあなたと、この町とをアッスリヤの王の手から救い、この町を守ろう」。 38-7主が約束されたことを行われることについては、あなたは主からこのしるしを得る。38-8見よ、わたしはアハズの日時計の上に進んだ日影を十度退かせよう』」。すると日時計の上に進んだ日影が十度退いた。 |
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