| この時期はまだマリヤさまとイエス・キリストのこと、テオピロとルカ、それにパウロの関係について何も知ってはいなかった。その点わたしはプロテスタントだった。だから自分の中で、カトリックがキリシタンと関連付けられ、何となく異質なものという印象があったのだった。しかしそれは無知からきている。カトリックからの「よき訪れ」を聞かないからである。 能率手帳に「リストラ」と自分の関係についてメモしていた。ふだんほとんど何も書かない手帳に、けっこう書いてあった。 また、当時のアルバムがあるかどうか棚を見てみたが、見当たらない。そこで悦子に娘が知らないかたずねてもらった。えつこが教えられた場所からそれを持ってきた。アルバムを見ると、2000年のあたりのページに人事担当者との面談に使った紙を挟んでいた。その紙にはメモが書き込んであった。 なぜアルバムのありかを娘に尋ねたかと言うと、アルバムは生前整理の対象で、娘は自分が残すべき写真があれば撮っておこうと希望していたからだった。そして、その年代のアルバムで、彼女の進行は止まっていたのだった。読んであんまりいいものとは思われず、その文書は取り去って元に戻しておくつもりである。 それが「災難」となるか「試練」となるかは、信仰の度合いにも関係する。わたしは「どうぞ、わたしにつきまとっているリストラを遠ざけてください」などと祈ったことはないのである。「人」対「人」のことに神さまを持ち出すのはキリスト者として恥ずかしいことと言わねばならない。 |
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| 2019/10/14、15 2024/3/30 画像削除 |