（第三六回）洗礼準備礼拝
9-43-45 人々の手に渡される

１．聖歌１００「しずかに神と」

２．祈り
ハレルヤ。天の父なる神様、今日このように家族そろって御前に出て、礼拝できることを感謝します。ルカによる福音書によって、イエス様が神の子であり、イエス様をとおして私たちの救いが完成したことを学びたいと思います。私たちの心を開いて、いろいろと分かるようにしてください。イエス様のお名前を通して、御前にお祈りします。アーメン。

３．聖書朗読 ルカ 9-43-45
みんなの者がイエスのしておられた数々の事を不思議に思っていると、弟子たちに言われた、9-44「あなたがたはこの言葉を耳におさめて置きなさい。人の子は人々の手に渡されようとしている」。9-45しかし、彼らはなんのことかわからなかった。それが彼らに隠されていて、悟ることができなかったのである。また彼らはそのことについて尋ねるのを恐れていた。

４．解説
イエスさまは三人の弟子と供に高い山に登られてからは、不吉なことを言われるようになりました。「人の子は人々の手に渡されようとしている」とはどういう意味だろう、とまじめに考えられる者はいなかったし、「先生、それはどういうことですか」とも尋ねませんでした。弟子たちは、「今をときめく大預言者のイエスさまに誰が対抗できるというのだろう」とは思うのですが、「ヘロデに殺された洗礼者ヨハネの事もある、イエスさまにどうか大きな災難がふりかかることがありませんように」と祈らずにはおられない気持ちです。

イエスさまは、エルサレムで成し遂げられようとしていることを、少しずつ弟子たちに話して聞かせる必要を感じられていました。高い山で悟られた、ご自身のこれからについて、弟子たちが勘違いしているからです。洗礼者ヨハネがイエスさまを評して、「神の小羊」と言ったのがどういう意味か、ユダヤ人なら分からないといけないのです。毎年獣に罪を負わせる儀式をしていますが、本当は獣が罪を負うことはできません。では神の小羊はどのようにして罪を負うというのでしょうか。それはイエスさまご自身にもまだ明らかではありません。

「人の子は人々の手に渡されようとしている」、弟子たちの不安をよそに、その時が刻一刻と近づいています。漁師をしていた者たちは、すぐ明るさをともどしますが、インテリ（学問のある者）であるイスカリオテのユダは違います。彼は、この先生にこれからも付いていくべきかどうか、行く末を考えないではおれなかったのです。

５．祈り
この一週間もまた家族みんなが、神様の中で元気に過ごせるように、助けてください。明るい所、広いところに導いてください。天のおとうさま、イエスさまのお名前を通して、み前にお祈りします。アーメン。

６．賛美歌１２３「ナザレのむらにて」 
　
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2011/7/25　聖母マリヤ福音教会
2011/8/17