ＬＰＺ（５）ライプチヒ市街地(しがいち)

悦子が「生前整理検討」のため、ＬＰＺの手紙をだしてきた。手紙の封筒の切手が、途中からたくさん貼られるようになっていた。それら大量のきれいな切手をどこで手に入れたのか、誰が貼ったのか自分でも思い出せなかった。手紙のなかにこのようなイラストが描かれていたものがあったので、それを手がかりに思い出せた。 自分自身が切手屋さんに行き、実にたくさんのDDR（東ドイツ）の記念切手を買い、自分自身で封筒に貼ったのだった。店のストック・ブックから購入のつもりで大量に切手を抜き出したが、所持していた金が不足していたため、不足分を戻さねばならなかった。それまでホクホク顔だった店主の顔が曇もった。しかし、再度おとずれた時は、店は閉まっていて追加購入できなかったのだった。結果的にはそれでよかった。早く帰国できることになったからだった。

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笹倉　正義
2018/2/1