(1)(5)マンガ・チラシ「平野教会・集会案内」
（Christ Ambassador ：青年部）

そのへんにある教会のほとんどは、宗派は異なるが、いわゆる「プロテスタント」教会だった。その環境では、聖母マリヤさまのことは問題にされなかった。多くの場合「ルカによる福音書」ではなく、「ヨハネによる福音書」が用いられたが、マリヤさまの名はなく「イエスさまの母」だった。あたかも、イエスさまの母上は弱々しい女に落とされていた。その「ヨハネによる福音書」では「マリヤ」は「マグダラの女」と「ラザロの妹」に強調されていた、マグダラのマリヤは信仰の女性としてクローズアップされ、「イエスさまの母」は退けられていた。 そのわけはこの「取説」作成の過程で分かった。「ヨハネによる福音書」はローマ帝国の東方統治下にあったエジプトのアレキサンドリヤ司教の作と気付いたのだった。アレキサンドリヤは「智の都」と謳われた「智」の誇り高き町であったのだ。一方でローマ司教は無知の代名詞のような「女と漁師」を崇めている。そしてローマ「帝国」教会は、ローマ司教を頂点とするピラミッド型組織なのだ。 「なぜ、智が無知の風下に立たねばならぬのか」、それが「ヨハネによる福音書」の著作となったとの気付きだった。著作の実務は「智」の奴隷たちが担当した。 奴隷たちは手本の「ルカによる福音書」のエリザベツおばあさんの「アロン家の娘のひとり」を見落とし、マリヤさまがアロン家の「最後の」姫さまであることを見落とし、「処女受胎」がマリヤさまにとって望外の喜びとなったことにも思い至らなかったのである。つまり、その子はユダ族ではなく「アロン家」唯一の男子であり生まれながらの「大祭司」の身分をお持ちである。それが十字架につながる。2024/9/25

「智」が消したマリヤさまの名前

「ヨハネによる福音書」だけ読むと、「イエスの母」と書いてあるだけで、聖母の名前はないのである。「マリヤ」は「マグダラの女」と「ラザロの妹」にのみ与えられている。なぜか、それは聖母の名を消し去るためである。それこそが「ヨハネによる福音書」の第一目的だったのである。こう言うと、「おかしなことを言う奴だ」と思われるかもしれないが、それはローマ帝国の分割統治と「智」の影響を受けたためである。この書が著されたのはエジプトのアレキサンドリヤであり、東側の統治下の都市であり、アレキサンダー大王に由来する「ギリシャ」としての誇りがあった。 アレキサンドリヤの「司教」は、禁教下にもかかわらず拡大を続けるキリスト教を驚異に思いつつも、西方統治下にあるローマの「女と漁師」の風下に立つことにはプライドが許さなかったのである。そして出来上がったのが、「ヨハネによる福音書」であり、聖母のマリヤさまは「イエスさまの母」に封印されてしまった。「ヨハネによる福音書」しか読み聞かされなくなったエジプトや東方の人々には聖母の名が「マリヤ」だとはわからなくなっていたのである。 四つの福音書が収められた聖書を読めば、「ルカによる福音書」も読むわけで、聖母の名は「マリヤさま」とわかるがそれは「アレキサンドリヤ司教」の目的に反する。そして読者は「ヨハネによる福音書」の哲学的小説をありがたいものとして読み誤るのである。マリヤさまが「弱々しい女」どころの話ではないのである。2022/4/1、2024/9/25

だから、このマンガ・チラシにもマリヤさまは登場しない。それは単に知らなかったからだった。しかし、今は知っているので、それをかける。たぶん、 キリスト教のイメージを変えるものとなり、誰しもローマ教会の最初に思いをはせることになるだろう。2019/1/13

罪がハートにへばりついている着想がなかなか良い。さすがじゃ

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(1)「信仰の羅針盤」制作事業

2010/4/4笹倉キリスト教会　笹倉正義 2012/6/24 2019/1/13（メニュー集約にともなうリンク先再編） 2022/4/1(ヨハネ書の聖母の名前について)、4/2、10/29 2024/9/25